訓練日誌

エアラインパイロットになるまでの毎日を綴ります。

重量計算

 

おはようございます。

 

昨日は、飛行機が安定して離陸する、もしくは着陸するために、必ず必要な重量計算についての講義でした。電卓をがっつり使うので、久しぶりに簿記をしているような気分でした。

 

この重量計算は、何ポンドの飛行機に、何kgの人間が何人、前座席、後部座席のどこに座り、何kgの荷物、何GALの燃料を積み、何時間飛ぶのかなどなどをすべて記入し、その飛行機に定められた重量重心制限内に収まっているのかを確かめる作業です。

 

これを実施しなければ、離陸速度に達しても飛行機が上昇しなかったり、逆に上昇しても操縦桿の操作が極端に軽く、すぐに失速姿勢に入ってしまったりと、墜落の危険が出てきます。

実際に、この重量計算が正しくなされていなかったのではないかと言われているのが、数年前に調布、八尾で起ってしまった小型機の墜落事故です。

 

安全に飛ぶために、しなければならない事を、正しく確実に実行する。してはいけない事を絶対にしない。基本の慣行がパイロットには求められています。

 

本日はOFF日です。

午前中、運動、部屋の掃除をして午後からは飛行場に行き、自習で11月の学科試験の勉強をします。